北方ルネサンス Northern Reaissance Art
イタリア・ルネサンスに比べて、日本では知られることの少ない北方ルネサンス絵画の紹介がありました。幻想絵画としての取り上げ方で、シュールレアリズムの理解の一部であったようです。絵の精密さ、精神性の高さを私なんかは強く思いますし、遠近法というまやかしが私は嫌いですから、初期のルネサンス絵画はともかく、以降の西洋絵画はほとんど評価できない感じでいます。イタリア・ルネサンス絵画はギリシア正教会からすると、神の絵画、ロマネスク絵画から外れたもの、神を喪った絵画であるとされています。人間性とか、創造性とか、近代の邪悪なるものに染まっている。北方ルネサンス絵画は、まだ少し神の領域に近い感じがしないではありません。
 ここらの蒐集はヨーロッパの美術館にしかありません。中でもプラド美術館のコレクションは素晴らしいものがあります。
日本人好みとは、かけ離れていますから、一般性は現在でもありません。普通の人には、何か凄いという感想のようですが・・・。Wikipediaの記述もわずかです。

ボス Hieronymus Bosch
書き込み量は半端ではありません。画集で想像してたより、小さい絵でした。プラド美術館の中でも別格の扱いです。
快楽の園(右)
快楽の園(中央)

クラナッハ  Lucas Cranach the Elder
クラナッハは父と子の両方で絵を描いていますが、これは父の方です。なかなか気持ちの悪い女性を描くのが特徴です。乳が小さくて足が長い。独特の表情です。

ユディット

Jesus and the Adulteress

ファン・アイク Jan van Eyck
ファン・アイクも兄弟で絵を描いていますが、これは弟の方です。左側の絵は鏡に画家自身が映っていることで有名です。

ジョヴァンニ・アルノニフィニと花嫁                   ニコラ・ロランの聖母

ブリューゲル Pieter Bruegel
農村の風景をこの時代に多く描いたことで有名ですが、隠喩に富んだ表現はボスに通底するものがあります。
         盲人の寓話

雪中の狩人                                                                     農民の婚宴
          バベルの塔

デューラー  Albrecht Durer
金細工師であったことも影響してか超細密画を得意とし、版画も多く残しています。

ヴェネツイアの少女                                自画像

グリューネヴァルト Matthias Grunewald
超リアルなキリストの磔刑図を描いたことで有名です。


イーゼンハイム祭壇画(上:1面、下:2面)

ホルバイン Hans Holbein der Jungere
だまし絵として有名な絵です。


大使たち

Ann of Cleves                                エラスムスの肖像

時代は大きく下がりますが、
ゴヤ  Francisco Jose de Goya y Lucientes
ゴヤは晩年の1819年にはマドリード郊外に「聾者の家」と通称される別荘を購入し、1820年から1823年にかけて、この「聾者の家」のサロンや食堂を飾るために描かれた14枚の壁画群が、今日「黒い絵」と通称されるものである(Wikipedia)。若い頃の裸のマハやカルロス4世の家族を描いていた頃と一変します。晩年、音を喪った後に訪れた狂気を描いているように見えます。この時代に版画も多数作っています。