アングラ演劇年表

この演劇年表は扇田昭彦編「劇談」小学館の末尾に扇田氏が作られた表の中から、62年から79年までのアングラ演劇に関するものだけを抜き出したものです。こうやって整理されると自分が見たものとのズレを感じるのですが、それもヒットしたものを再演する場合があるからかなとも思いますが、よく分かりません。色がついた公演は、チラシがあるものです。自分の調べた分も追加しようと思いますが、これは、まだ、追加してありません。

劇団 公演記録 その他
1962年11月 唐十郎、笹原茂朱らが劇団「状況劇場」結成    
1963年 7月   状況劇場がサルトル作『恭しき娼婦』で旗揚げ公演  
1964年 2月 瓜生良介、月まち子らが「発見の会」結成    
11月 竹内敏晴、和泉二郎、坂本長利らが演劇集団「変身」結成    
1965年 2月   『煉夢術』 唐十郎作・演出/状況劇場  
1965年12月   『ジョン・シルバー』 唐十郎作/堂本正樹演出/状況劇場  
1966年 3月 鈴木忠志、別役実、小野碩らが劇団「早稲田小劇場」結成    
4月   『腰巻お仙の百個の恥丘』 唐十郎作・演出/状況劇場(新宿戸山ハイツ)  
5月   『門』別役実作/鈴木忠志演出/早稲田小劇場旗揚げ公演  
6月   『アリババ』 唐十郎作・演出/状況劇場  
7月   『ゴキブリの作り方』 内田栄一作/瓜生良介演出/発見の会  
9月     改築された帝国劇場が開場
10月 佐藤信、斎藤憐、串田和美、吉田日出子らが劇団「自由劇場」結成 『腰巻お仙・忘却篇』 唐十郎作・演出/状況劇場(新宿戸山ハイツ)  
11月   『マッチ売りの少女』 別役実作/鈴木忠志演出/早稲田小劇場 「アンダーグラウンド自由劇場」が六本木に完成
    『イスメネ・地下鉄』 佐藤信作/観世栄夫演出/自由劇場旗揚げ公演 国立劇場が開場
1967年 1月 寺山修司、東由多加、九條映子(現・今日子)、横尾忠則らが演劇実験室「天井桟敷」設立 『あたしのビートルズ或いは葬式』佐藤信作、鈴木忠志演出/早稲田小劇場  
2月   状況劇場が新宿のジャズ喫茶「ピット・イン」で、『ジョン・シルバー』を深夜上演  
4月   『青森県のせむし男』 寺山修司作/東由多加演出/天井桟敷旗揚げ公演  
6月   『大山デブコの犯罪』寺山修司作/東由多加演出/天井桟敷 アンダーグラウンド蠍座がアートシアター新宿文化の地下に開場
8月   状況劇場の紅テントが新宿花園神社に初登場、唐十郎作・演出『腰巻お仙・義理人情いろはにほへと篇』上演  
9月   『毛皮のマリー』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
1968年 1月   『新宿版千一夜物語』 寺山修司作・演出/天井桟敷 ニコラ・バタイユが蠍座でロマン・ヴェンガルテン作『夏』演出
2月   池袋アートシアター(後のシアター・グリーン)開場
3月   『青ひげ』 寺山修司作/前田律子演出、『伯爵令嬢小鷹狩掬子七つの大罪』 寺山修司作/萩原朔美演出/ともに天井桟敷  
    『由比正雪』 唐十郎作・演出/状況劇場  
4月 「自由劇場」、「六月劇場」、「発見の会」が地方公演のための連絡組織「演劇センター68」結成    
  劇団「NLT」から松浦竹夫、中山仁らが脱退し、三島由紀夫と劇団「浪曼劇場」結成    
7月 岡田英次、蜷川幸雄ら19人が「青俳」を退団し、「現代人劇場」結成    
  程島武夫を中心に劇団「転形劇場」結成    
9月   『書を捨てよ町へ出よう』 寺山修司構成・演出/天井桟敷  
    『続ジョン・シルバー』 唐十郎作・演出/状況劇場  
10月   『星の王子さま』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
12月 東由多加を中心に「東京キッドブラザーズ」結成  
1969年 1月   状況劇場が新宿中央公演で『腰巻お仙・振袖火事の巻』の上演強行、唐十郎ら3人逮捕  
3月 天井桟敷が渋谷に地下劇場「天井桟敷館」開場 『時代はサーカスの象にのって』 寺山修司作/萩原朔美演出/天井桟敷  
4月   『劇的なるものをめぐってT』 鈴木忠志構成・演出/早稲田小劇場  
5月 天井桟敷発行の演劇誌『地下演劇』創刊 『おんなごろしあぶらの地獄』 佐藤信作・演出/自由劇場  
6月 自由劇場、六月劇場を中心に「演劇センター68/69」発足   天井桟敷がフランクフルトの第3回国際実験映劇祭に参加、寺山修司作『犬神』『毛皮のマリー』を上演。天井桟敷初の海外公演
7月   『東京キッド』 東由多加作・演出/東京キッドブラザース  
9月   『真情あふるる軽薄さ』 清水邦夫作/蜷川幸雄演出/現代人劇場  
10月   『少女仮面』 唐十郎作/鈴木忠志演出/早稲田小劇場  
    『鼠小僧次郎吉』 佐藤信作・演出/演劇センター68/69  
12月 『少女都市』公演中の状況劇場と天井桟敷が渋谷で乱闘騒動、唐、寺山ら逮捕 『ガリガリ博士の犯罪』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
1970年 1月   『黄金バット』 東由多加作/東由多加・荒川純演出/東京キッドブラザーズ 唐十郎が『少女仮面』で第15回岸田戯曲賞受賞
      イギリスのロイヤル・シェイクスピア劇団が初来日
2月 『季刊同時代演劇』創刊(演劇センター68/70発行)    
  流山児祥、北村魚、悪源太義平らが「演劇団」結成    
5月   『劇的なるものをめぐってU』 鈴木忠志構成・演出/早稲田小劇場  
6月     東京キッドブラザースがニューヨークで『黄金バット』を12月まで上演
8月   『愛の乞食』 唐十郎作・演出/状況劇場  
9月 生田萬らが劇団「魔呵魔呵」を旗揚げ 『想い出の日本一萬年』 清水邦夫作/蜷川幸雄演出/現代人劇場  
10月 演劇センター68/70の黒色テント公演始まる 『翼を燃やす天使たちの舞踏』 佐藤信・山元清多・斎藤憐・加藤直作/佐藤信演出/演劇センター68/70  
    『ひゅうらひゃあら』 岡部耕大作・演出/空間演技旗揚げ公演  
11月 山崎哲が劇団「つんぼさじき」結成 市街劇『人力飛行機ソロモン』 寺山修司作/竹永茂生演出/天井桟敷  
1971年 1月 寺山修司脚本・監督のATG映画『書を捨てよ町へ出よう』完成 『帰ってきた黄金バット』 東由多加作・演出/東京キッドブラザース 佐藤信が『鼠小僧次郎吉』で第16回岸田戯曲賞受賞
3月     東京・渋谷ジァン・ジァン が演劇公演開始
4月     天井桟敷、青年座、結城座がフランスのナンシー国際演劇祭に参加。天井桟敷は『邪宗門』『人力飛行機ソロモン』、青年座は『極楽金魚』、結城座は『ゴリラ・ゴリラ』を上演
5月   『恋々加留多鼠小僧次郎吉』 佐藤信作・演出/演劇センター68/71  
    『吸血姫』 唐十郎作・演出/状況劇場
10月   『夢の肉弾三勇士』 流山児祥・演出/演劇団  
    『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』 清水邦夫作/蜷川幸雄演出/現代人劇場  
    『あれからのジョン・シルバー』 唐十郎作・演出/状況劇場  
    『嗚呼鼠小僧次郎吉』 佐藤信作・演出/演劇センター68/71  
  状況劇場、麿赤児、四谷シモン退団 『写楽考』 矢代静一作/石沢秀二演出/青年座  
1972年1月   『邪宗門』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
2月     連合赤軍の浅間山荘事件。翌月、リンチ殺人事件発覚
3月   『西遊記』 東由多加作・演出/東京キッドブラザース  
4月   『吠え玉くそーツク』 内田栄一作/三原四郎演出/辻プロ・アートシアター新宿文化  
    『二都物語』 唐十郎作・演出/状況劇場  
6月   『菜の花飛行機』 竹邑類作/西川明演出/ザ・スーパー・カムパニイ  
    『にっぽん水滸伝』 菅孝行作・演出/不連続線旗揚げ公演  
8月     天井桟敷がミュンヘン・オリンピックの芸術祭に参加、寺山修司作・演出の野外劇『走れメロス』上演
9月 麿赤児の大駱駝艦が『天賦典式』で旗揚げ公演    
10月 土方巽が『燔犠大踏艦−四季のための二十七晩』上演 『ぼくらが非常の大河をくだる時』 清水邦夫作/蜷川幸雄演出/櫻社  
    『鐵假面』 唐十郎作・演出/状況劇場  
11月   『二月とキネマ』 佐藤信作・演出/68/71黒色テント  
    『黄色いリボン』 東由多加作・演出/東京キッドブラザース  
    『説教強盗・玉の井余譚』 金杉忠男作・演出/中村座  
    『郵便屋さんちょっと−その1』 つかこうへい作・演出/劇団仮面舞台  
12月   『赤馬夜曲』 太田省吾作・演出/転形劇場  
1973年 4月   『ベンガルの虎』 唐十郎作・演出/状況劇場 早稲田小劇場がフランスのナンシー演劇祭に参加
5月   『さよならマックス』 山元清多作/津野梅太郎演出/68/71黒色テント  
    『盲導犬』 唐十郎作/蜷川幸雄演出/櫻社  
    『戦争で死ねなかったお父さんのために』 つかこうへい作/向島三四郎演出/暫  
8月   『地球空洞説』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
    『八百長お七−傀儡戯恋江戸染』 斎藤憐作・演出/結城座  
9月   『海の牙』 唐十郎作・演出/状況劇場  
10月   『泣かないのか?泣かないのか一九七三年のために?』 清水邦夫作/蜷川幸雄演出/櫻社  
11月   『熱海殺人事件』 つかこうへい作/藤原新平演出/文学座アトリエ  
1974年 1月   『盲人書簡』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
4月   『唐版・風の又三郎』 唐十郎作・演出/状況劇場  
6月   『老花夜想』 太田省吾作・演出/転形劇場  
7月   『出発』 つかこうへい作/藤原新平演出/文学座アトリエ  
8月     宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』が爆発的ブーム
10月   『夜叉綺想』 唐十郎作・演出/状況劇場  
    『巷談松ヶ浦ゴドー戒』 つかこうへい作・演出/つかこうへい事務所  
12月     寺山修司脚本・監督の映画『田園に死す』公開
1975年3月   『唐版滝の白糸』 唐十郎作/蜷川幸雄演出/花の社交界プロデュース  
4月   『倭人伝』 岡部耕大作・演出/空間演技  
    30時間市街劇『ノック』 幻一馬・岸田理生作/幻一馬構成/天井桟敷  
    『ストリッパー物語』 つかこうへい作・演出/つかこうへい事務所  
    『腰巻おぼろ・妖鯨篇』 唐十郎作・演出/状況劇場  
    『ブランキ殺し・上海の春』 佐藤信作・演出/68/71黒色テント  
6月   『疫病流行記』 寺山修司作・演出/天井桟敷  
9月   『糸姫』 唐十郎作・演出/状況劇場  
10月   『夜と時計』 鈴木忠志構成・演出/早稲田小劇場  
1976年 4月 野田秀樹・高荻宏らが劇団「夢の遊眠社」結成    
5月   『キネマと怪人』 佐藤信作・演出/68/71黒色テント  
    『咲かぬ咲かんの桜吹雪は咲き行くほどに咲き立ちて明け暮れないの物語』 野田秀樹作・高荻宏演出/夢の遊眠社旗揚げ公演  
8月 早稲田小劇場の富山県利賀村での本拠、利賀山房開場 『宴の夜 一』 鈴木忠志構成・演出/早稲田小劇場(富山県利賀村利賀山房での第一回公演)  
10月   『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』 唐十郎作・演出/状況劇場  
    『一つの同じドア』 東由多加作・演出/東京キッドブラザース  
    『ハメルンの鼠』 唐十郎作/佐藤信演出/第七病棟旗揚げ公演  
1977年1月   『小町風伝』 太田省吾作・演出/転形劇場  
2月   『中国の不思議な役人』 寺山修司台本・演出/西武劇場プロデュース  
4月   『ヒモのはなし』 つかこうへい作・演出/三浦洋一ひとり会  
    『蛇姫様』 唐十郎作・演出/状況劇場  
1978年 1月   『奴婢訓』 寺山修司作/寺山、J.A.シーザー演出/天井桟敷  
6月   『怪盗乱魔』 野田秀樹作・演出/夢の遊眠社  
    『身毒丸』 寺山修司作/寺山、J.A.シーザー演出/天井桟敷  
    『観客席』 寺山修司作/寺山、J.A.シーザー演出/天井桟敷  
7月   『肥前松浦兄妹心中』 岡部耕大作/五十嵐康治演出/青年座  
    『四ツ木橋自転車隊』 金杉忠男作・演出/中村座  
10月   『河童』 唐十郎作・演出/状況劇場  
11月   『日輪』 岡部耕大作・演出/空間演技  
1979年 1月   『上海バンスキング』 斎藤憐作/串田和美演出/オンシアター自由劇場  
2月 根津甚八が状況劇場退団    
4月   『唐版・犬狼都市』 唐十郎作・演出/状況劇場  
5月   『レミング』 寺山修司・岸田理生作/寺山、J.A.シーザー演出/天井桟敷  
9月   『少年狩り』 野田秀樹作/篠崎光正演出/夢の遊眠社  
11月   『ふたりの女』 唐十郎作/石橋蓮司・第七病棟演出部演出/第七病棟  

 ちょっと見辛いかもしれませんが、第一世代、第二世代の劇団の年表がありましたので。


「流動」1979.8