荒木経惟暗い顔の若い頃の写真なので
解説しようもない大御所になりましたが、初期の頃は、ポルノまがいのキワドイ作品ばかりを出したものですから、相当に胡散臭い存在に見られました。警察に引っ張られたこともありました。露出度は篠山紀信と並び証されるほどでしたが、篠山が超のつく一流芸能人の写真で、荒木は無名の素人だか、その道のプロだかの写真でモデルの差が歴然としていました。荒木は果敢なる挑戦者として、この時代から走り続けます。70年代には写真時代というポルノまがいの雑誌を作っています。ここには森山大道や倉田精二、山内道雄などが参加しています。これ以外にも様々な媒体を使い露出していきます。
さっちん

結局のところ荒木が勝ったというか、写真家としては、とんでもないほどの差、荒木は世界的な評価も高く、各国で展覧会も頻繁に行われる存在になり、昔の写真集は高値で取引されています。数が多いので森山大道ほどの値段ではないですが。篠山紀信はヘアー・ヌード写真の先鞭をつけますが、写真集は刷り部数も多いこともあってか、値段らしい値段が付かない状態です。

黒い手帖 69年1月臨時増刊号

ここにあるチラシのほとんどが74年から77年前後のものです。旺盛な制作意欲は他に追随を許さないものがあり、まさに本人の称する天才そのものでしょう。名前はもう覚えていないのですが、銀座3丁目裏の小汚いラーメン屋に常設で荒木さんの大型写真が10点近く貼ってあったのを覚えています。今だったら、凄い値段でしょう。


これも74年の展覧会です。





「おー日本」は買ったのですが、こういうポルノまがいの写真集を所持し続けるのは、家族の眼もあり、棄ててしまって、惜しいことをしてしまいました。

おー日本                                      センチメンタルな旅

写真集(71〜81年までの代表作)
 『おー日本』 1971年、幹出版
 『センチメンタルな旅』 1971年、私家版
 『男と女の間には写真機がある』 1978年、白夜書房
 『我が愛、陽子』 1978年、朝日ソノラマ
 『劇写「女優たち」』 1978年、白夜書房
 『荒木経惟の偽ルポルタージュ』 1980年、白夜書房
 『荒木経惟の偽日記』 1980年、白夜書房
 『女旅情歌』 1981年、北宋社
 『写真論』 1981年、冬樹社
 『写真小説』 1981年、小学館
 『写真劇場 東京エレジー』 1981年、冬樹社
 『アラキンZ Sniper Shot:』 1981年、ミリオン出版
 『女高生偽日記』 1981年、八曜社