Rock(ロック)-W


 ロックの最後にキャロルを取り上げます。72年結成、75年解散。左のチラシは73年。右はATG映画の上映パンフで74年のものです。

 キャロルについて言うべきことは多くありません。登場がセンセーショナルであったこと、欧米のロックを聴いてきた私なんかすると、何故、今さらロックン・ロールなんだか分らないという感情的な反発がありました。ライブには行っておりませんが、映画は見ました。こういうのが出てきたのか、という感想はありましたが・・。



 この後に世良公則&ツイストとか、 宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドなど、続々と姿を現してきます。ロックが売れるという先鞭を付け、メジャーへの道を最初に切り開いたバンドであったのです。
 70年代も半ばを過ぎ、キャロル解散後の矢沢永吉を含め、武道館を満杯にできるロック・バンドがとうとう日本でも出現したのです。それでも、まだ、長い年月が必要でした。

 私なんかには、繰り返すようですが、日本のロックは、いまだニューロックには至らず、プレスリー以前のロックを取り入れるところからしか始まらないのかという気分で、熱狂する以前でした。人気は矢沢などの世代から10年近く離れた高校生が中心だったでしょう。でもそれは無理のないことでもありました。この時代のロックは、欧米の見よう見まね、コピーであり、日本語の楽曲となればフォークや歌謡曲との境目はほとんどなかったからです。ロックという音楽が日本に根付くためには、こういう形でロックの歴史の最初から繰り返さなければならなかったのでしょう。欧米並みのロックに至るには、ミュージシャンの身体にロックが入って、自分の言葉でロックを歌い上げる、それには、まだ十年近い年月が必要だったのです。


                               75年 ダウンタウンの名前があります。



マイクを振り回すパフォーマンスが絶大な人気だったし、彼のトレードマークだった時代の映像です。
世良公則「銃爪」

ダウンタウンブギウギバンド「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」