高止まりする売価

 最近、顕著になっているのは生鮮品が、市況がどう動くかに関係なく、スーパーの売価が一定であることである。量でコントロールしているが、高額になった場合にのみ、数量を減らしたり、半分にしたりしているが、価格が下がった場合は、ほとんどの場合に高止まりさせている。価格を動かすのは、ポピュラーな、よく売れる商品のみに限られる。
  気候により、市況が暴落しても、スーパーの店頭の価格は変わらない。莫大な利益がスーパーには転がり込んでいるのだろう。
 最近、大手GMSの売価は高いという印象しかない。食品スーパーより安い品目は特売対象以外では、見当たらないのが現状である。専門店である八百屋、肉屋、魚屋がほぼ、街から消えたのが大きく影響している。独占の利益を享受している。

 しかし、各種論じるように、これでも利益を確保するのが容易ではない。客数は変わらなくても、購入単価の下落があり、来店頻度の下落も次第に露になりつつある。硬直した考え方、組織が大胆な行動を妨げている。閑散とした大型店を見るたびに、店長の悩みの深さを感じる。このことを経営者は、どれだけ感じているのだろうか。

 こういう商売を半永久的に続けられる訳がない。目の前の利益しか頭にないから、こういう政策を良しとする。この現状に果敢に挑戦するスーパーが出て来ないということは、業として既に老いているとしか言いようもない。新たな小売業の胎動が目の前に迫っている。