80年代の半ばあたりからグルメブームが沸き立ってきます。この下にあるように6万円のディナーなんていうのが出てきています。 写真自体はアメリカのアイスクリーム屋が渋谷に開店して、人々が殺到し、行列しているところです。


あぶく銭〜グルメ・接待〜

 接待は派手になっていくばかりです。飲みに行けば1軒で百万円使うことが平気で行われた時代です。 1軒で済むわけもなく一晩で数百万円が費消される。89年の企業交際費の総額は4兆円を超えるのです。
 新潮45、2007年5月号にバブルへGO!!13のトレンディ怪事件簿に、120億円政府広報費で豪遊した総理府の天皇 総理府管理室長・橋本哲曙の名前が掲載されていました。あぁ、そういうこともあったなぁ・・・・。 当時としても120億円という国の金を個人の権限で自由に差配して、その見返りをもらうというのは凄まじいことでしたが、この事件はバブル最盛期の88年、金の感覚が世間的に麻痺していたので、そう飛びぬけて印象の残るものではありませんでした。記事から引用します。
 「おれは靴を脱がないところでは遊ばないよ」というのが口癖だったそうです。 政府広報予算の半分の120億円の決定権限を持った橋本は、賄賂を出入りの業者から受け取るのは勿論のこと、新橋から銀座にかけての高級クラブ、赤坂の料亭へ繰り出し、一晩で10万円を越すのは当たり前、ドンペリやヘネシーで豪遊を繰り返し、終末には泊りがけでの接待ゴルフに興じたというものです。有名ブランドの背広のギフト券、趣味の高額な盆栽などのプレゼントも。贈収賄の合計は1億円近くに上ったと取材したノンフィクションライターの上條氏は書いています。
 まぁ、こんなものはバブル時代の感覚ではかわいいものでしかありません。 印象に残らないのですが、バブルの経験のない皆様には、こんなことも一例としてあったよ、ぐらいでしょうか。
倉田精二「フォト・キャバレー」

   
土田世紀「HOTMOON]
 世界の高級食材が、次々と日本に運び込まれてきます。トリフ、フォアグラ、キャビア、最高級ワイン、シャンパン、それこそ超という食材が、味わうなんてレベルではなく、濫費されていく。ボージョレヌーボーのブームが起きてくるのも、この時代で、恐ろしい程の高値が、さほど美味しいわけではないにも付けたのもこの時代を象徴する出来事です。 ちょっとした料理屋ならば1日60万、100万の売上は当り前。深夜を過ぎれば、バイトにも「無制限」のタクシー券が渡される。
 バブルの思い出に毎日、千葉まで数万円使ってタクシーで帰っていたバイトの話やレストランのオーナー達もスポーツカーを乗り回し、毎日、いっしょに乗る女性が違っていたという話が書き込まれています。
(http://mtl_misc.tripod.com/bubble_sum.html バブルのお話 整理版)

 私のところのバイトさんも、レストランのバイトで、店長さんに誘われて、 サバティーニ(当時、日本一高額のイタリアン・レストラン)に連れて行ってもらったという話を聞いて仰天したことがあります。一人最低でも3万円はする店だからです。ちょっと綺麗な子でしたが、バイトに・・・・ww。 
今は無きサバティーニ渋谷店
  サバティーニ(銀座)
タベルナ

タユイバン・ロブション
 恵比寿ガーデンプヒルズに1994年、既にバブル崩壊が始まった年にオープンしました。パリ最高のレストラン、タユイバンとジョエル・ロブションがタッグを組むという、どちらもミシュラン三ツ星であったが故に六ツ星レストランと騒がれます。連日の大盛況にも拘わらず2004年いったん閉店。同年シャトーレストラン・ジョエル・ロブションとして無事に再オープンしました。まぁ、ともかく外形だけで圧倒されます。残念ながら入ったことはありません。


 こんな漫画も。グルメ本がバブル崩壊以降も次々と出版されました。  絵は西原理恵子


 バブルが倒壊した後に、官官接待や大蔵官僚に対する銀行の接待疑惑が噴出してきます。多くはバブル以前のものではあったのですが、官僚は薄給でも国のために頑張っている、政治家は腐っているが、官僚は清潔であるというイメージが失墜します。その暴落振りから、後にはアメリカの陰謀説が出るくらい、ともかく凄まじい叩きがあり、ある事ない事書き立てられました。その他、厚生省の偉い人への接待などが表面化しバブル崩壊以降の政治マターになりました。

別冊宝島「大蔵官僚の病気」

 世上、もっとも関心をひきつけたのがノーパンしゃぶしゃぶでの接待で、有望な大蔵官僚と銀行の大蔵省担当、MOF担と呼ばれた人達のもので、しゃぶしゃぶにノーパンの従業員というのは何だろうと思っていましたが、雑誌宝島で謎解きをしてくれています。要は酒瓶が天井にぶら下がっていて、ノーパンの女の子が背伸びをして取るのを見るという、まぁ、しょうもないもののようです。 こんな所で興奮してどうするんだという感じがしますが・・・・・。
 他の話題にしても、どういう訳か女がらみが多かった。高い地位にあり、功成り名遂げても、昔のように妾や愛人を囲うことが不可能になって、そこらの売春婦という訳にも行かないからかもしれません。女の接待が、カネも大事でしたが、効果があり、証拠も口をつぐんでいれば何とかなったからでしょうか。ここらの欲望というのは古来変わらないもので、変態的なSexやら、若い娘とか人妻とかの素人を尊ぶところとか、まぁ、しょうもない話がワサワサと。このあたりの細かい話は別冊宝島#244「大蔵官僚の病気」に詳しく書かれています。

別冊宝島「銀行の大問題」