華麗なる転進:二人のアイドル

バブル期の流行語に「トレンディ」というのがあります。それこそ流行というか、現代風というか、その程度の意味合いですが、TVのトレンディ・ドラマが流行の中心にあったことは確かです。オッサンの私なんかが見るに耐えられるようなドラマではないですが、大変な人気であったし、ファッション・リーダーとしての役割があったようです。
東京ラブストーリーの織田裕二と鈴木保奈美
 こういうのは関心がないと、まったく素通りしてしまいますが、そこで活躍していたのが、女優では浅野ゆう子、浅野温子の「W浅野」、山口智子、鈴木保奈美。男優では石田純一、三上博史、柳葉敏郎、陣内孝則。「平成御三家」と呼ばれた、織田裕二、吉田栄作、加勢大周らだったようですよ。

                   
            浅野ゆう子                                  浅野温子
Wikipediaをそのまま転載すると長いので、私が何となく聞いた事があるのを拾っても
1980年代
「金曜日の妻たちへV 〜恋におちて」(1983年)
「男女7人夏物語」(1986年)・男女7人秋物語(1987年)
「晴海コンパニオン物語」(1988年)出演:浅野ゆう子:賀来千香子:室井滋
「抱きしめたい!」(1988年)出演:浅野ゆう子:浅野温子:岩城滉一:石田純一
「君が嘘をついた」(1988年):三上博史:麻生祐未:工藤静香:大江千里:鈴木保奈美
「君の瞳に恋してる!」(1989年)出演:中山美穂:前田耕陽:菊池桃子:大鶴義丹:藤田朋子
「ハートに火をつけて!」(1989年)出演:浅野ゆう子:柳葉敏郎:かとうかず子:鈴木保奈美:田中美佐子
「同・級・生」(1989年)出演:緒形直人:安田成美:菊池桃子:石田純一:山口智子

1990年代
『世界で一番君が好き!』(1990年)出演:浅野温子:三上博史:工藤静香:布施博:石野真子
『キモチいい恋したい!』(1990年)出演:安田成美:田中美奈子:吉田栄作:森尾由美
『クリスマス・イブ』(1990年)出演:仙道敦子:清水美砂:松下由樹:吉田栄作
『東京ラブストーリー』(1991年)出演:鈴木保奈美:織田裕二:江口洋介:千堂あきほ:有森也実
『もう誰も愛さない』(1991年)出演:吉田栄作:田中美奈子:山口智子:伊藤かずえ
『101回目のプロポーズ』(1991年)出演:浅野温子:武田鉄矢:江口洋介:田中律子:石田ゆり子
『素顔のままで』(1992年)出演:安田成美:中森明菜::東幹久:的場浩司
『あすなろ白書』(1993年)出演:石田ひかり:筒井道隆:木村拓哉
『29歳のクリスマス』(1994年)出演:山口智子:松下由樹:水野真紀:柳葉敏郎:仲村トオル


 まぁ、そんなこんなでバブル期の女優というと、ネットで見るとW浅野、浅野ゆう子・温子ということになっています。それまで女優としては評価が必ずしも高くはなかった2人が、人気女優という地位をこの時代に獲得したことは確かでしょう。二ノ宮知子さんの「トレンドの女王ミホ」の中にトレンディドラマのコメントがありましたので、参考までに掲載しておきます。
 『若い男女が複数登場して、くっついたり離れたり邪魔が入ったりヨリを戻したりしているうちに、納まる所に納まる・・・当事者以外はどうでもいいような恋愛沙汰を描いたドラマ。
それが、女性ファッション誌が特集するような最先端の流行をテレビ画面に取り入れたことにより、トレンディドラマという冠を与えられ、人気を博した。
W浅野のようなオシャレで豪華な部屋に住んでいる生活感の無い美女に、自らを投影させ共感した女達がワンサカいたわけである。根拠のない自信に満ち、虚像を実像と信じることのできたお気楽な時代ならではのドラマと言えるだろう』




私なんかの感じでは、バブルの頃というと、ゴクミこと後藤久美子宮沢りえの方が時代を象徴していたように思います。2人とも国民的美少女コンテストから上がってきています。ゴクミはタケシの幼年時代をTVドラマ化したもので人気の絶頂に駆け上がり、宮沢りえはゴクミを追い駆けてスター街道を登っていきます。 90年『いつも誰かに恋してる」に出演した宮沢りえがDCブランドの高校の制服を着用し、女子高生そのものがトレンディ化する契機になったとされていまして、さわやかさとフレッシュさで女子高生達の中で大反響を起こしたと仲川秀樹「サブカルチャー社会学」に書かれています。
 
 宮沢りえは篠山紀信による衝撃的なヌード写真集があり、貴乃花との婚約騒ぎがあり、バブル時代の象徴的な存在ともいえます。ゴクミは早々とイタリアのレーサーと結婚して、いわば勝ち組みとして芸能界を去りますが、りえはスキャンダルでぼろぼろになりながらも、一級の女優に這い上がっていく。この2人の人生は、ある種、バブル崩壊後の様々な人生の中の象徴的なものの一つのような気がします。


 
                                                  衝撃のヌード写真