金ピカの時代〜朝シャン〜


 強度な清潔ブームが起きてきます。
 バブル期に入る直前の頃、毛穴の隅々まで洗い落とすと評判の超音波洗顔機が主婦を相手に大ブームが起きます。発明者は大儲けをしますが、結局は効果と言えるほどの効果がないということでブームは潰えます。
注意:ブームはこの洗顔機ではないと思いますが、こんなイメージでした。

 それから何年か後、朝シャン・ブームが起きます。朝シャンとは朝起きてするシャンプー(洗髪)のこと。朝食を抜いてもシャンプーはするという女子高生が大半を占めているとわかり話題に。
シャンプー&リンスの香りに包まれながら一日が始まる、女子高生のおしゃれが大流行。使うシャンプーは薬師丸ひろ子でお馴染みの「ちゃんりんしゃん」。 朝シャンするために学校に遅刻する女子の中高生達が溢れます。丁度、水不足になったために、東京ガスにシャワーのCMを自粛させるほどの威力を示します。


アクロス80年代の墓碑銘から

 ブームの当初は、女子高生達は風呂場で上半身裸で下半身が濡れないように必死に朝シャンしていた。こうした状況を受け、ハンドシャワーが付いた洗面台、シャンプードレッサー付き洗面台が登場。この手のものとしては異常な売れ行きになったと聞いています。
      シャンプードレッサー付き洗面台


 朝シャンは1987年新語・流行語大賞の新語部門・表現賞を受賞します。女子高生からOLまで拡大する髪サラサラ・ブームは、脅迫的な清潔と話題になります。バブルへの過剰に痙攣する世情を象徴しています。