食品卸売業の経営


 食品卸売業の経営内容を組織別に概括します。ここに輸出入を扱う部門が出てこないのは、食品卸売業の対象を中小規模に置いているためと、私自身が輸出入について知識が充分でなく、また、業種による差異が大きいことが関連しています。また、基本的には国内産地と同じ扱いをしていくことが卸にとって必要で、そう簡単に契約だけで相手を縛ることはできないと考えるものです。

 卸売業の経営で基本をなしているのは、資金と人材です。そしてそれを動かす原理は使命、ミッションです。経営哲学と言うと、ひどく静態的な感じがしますが、経営の方向、目標と言った方が良いかもしれません。また、多くの卸売業では表面だって意識されることはありませんが、技術開発の問題があります。これは人と使命に関わっています。どれだけ意欲を持って取組むかがありますが、有力なスタッフ組織を持たない卸では限界があります。このため意欲ある役員の手によって進められることが多いようです。

 卸売業では組織の構築は、あまり話題になりませんで、営業と業務を中心に、総務部門がフォローする形です。スタッフ部門を持って経営を潤滑に進められるのは大手の一部のみで、ほとんどがライン組織によって運営されます。
 中でも重要なのは営業です。営業力こそが卸売業のすべてと言う感じは多くの卸売業で共通です。それでも、近年、、物流・情報システムの高度化によって業務部門に注目が集まっています。業務の生産性向上が利益に直結するようになっていますが、それにどれだけの卸が意識して取り組みを行っているかが課題です。