生産・流通と加工調製(コンシューマー・パック)

青果

 青果物における加工調製は、当初、スーパーの店のバックヤードで、パートタイマーの女性によって行われていたが、バックヤードのスペース生産性の問題や労働力の安定的な確保が困難になっていったことから、アウトパック、店外に加工調製を行う施設を作り、完成した商品を店に納品する形態あるいは納入業者であるベンダーもしくは仲卸等の業者に作業を請け負わせる形に比較的早い段階で移行した。特に青果物の場合は衛生管理施設の必要性が低かったこともあり、納入業者が行う形が比較的早く形成された。
スーパーの青果バックヤード食品商業90.8

 加工調製の広がる中で消費地で行うと、コストがかかり過ぎる点と、産地の方では少しでも付加価値をつけて販売したいという希望もあって、大産地の集出荷場で自動包装機械を使ってパックすることが行われるようになった。機械化により流通コストが圧縮できたことで、かなり普及している。
ピーマンの撰果機
 その一方で競争が激化し、他店との差別化を意識するようになったスーパーは、産地パックでは差別化が出来ないことから、需給に合わせてパックして納品する消費地パックをも活用を続け、ベンダーや仲卸における加工調製機能は重要性を持ったまま現在に至っている。
 卸売市場では、仲卸が主として加工調製を行っているが、卸の川下戦略の中で一部、場外などに関連会社などで対応する例がみられるようになったし、場外のベンダーは、スーパーとの関係を強化するため専用のセンターを作り、コールドチェーンを形成し、便宜性や品質劣化が少ない等から市場のシェアを奪っている。


青果物の流通の中の加工調製(コンシューマー・パック)
 青果物流通の中で、加工調製=コンシューマー・パックは産地で単品大量に自動計量・包装機械を使って行うタイプ(産地パック)と消費地で市場の卸・仲卸が行うタイプと、量販店(スーパ−)のベンダーが行うタイプのものがあり、本事業では市場関係者が行う加工調製(コンシューマーパック)を対象としている。
 市場にも中央市場と地方市場があり、立地によっては消費地にある市場と産地にある市場がある。その両方を調査している。中央市場では卸、仲卸の取組みを調査した。