テレクラ

 風俗の世界、売春の世界に、巨大な地殻変動が起きてきています。下の写真にあるように電話ボックスなどに大量のピンク・チラシと呼ばれる女の子の写真(多くはAV女優)に電話番号が入っており、そこに電話をするように誘ったもので、 マントルというマンションでトルコ(ソープランド)のサービスを、あるいはホテトルというラブ・ホテルを舞台にしたサービスが大流行していきます。 これは風営法で特殊浴場の建設を強い縛りをかけ、世間的にも住宅街などにソープランドができることに激しい反対運動なりが起きているためです。 場所を特定しないゲリラ的な商法に、警察は警戒を強め風営法の改正にこぎつけ、こういう事務所も規制の対象にします。

電話ボックスに貼られたピンクチラシ                        写真は荒木経維

写真は森山大道
 次に60年代の初めから流行し始めたテレクラとデートクラブです。デートクラブあるいはデート喫茶は、建て前上は、業者は男女の場所を提供するだけと称していましたが、実際には女性は漫画喫茶みたいなフロアで漫画読んだりジュース飲んだりくつろいでてマジックミラー越しに客が女の子を物色。気になる子がいたらスタッフに言って女の子と二人で話をして交渉成立したら二人で外に、料金は女の子はすべて無料。
男は入会料、利用料、 交渉するための別室使用料、 交渉成立した場合の女の子への料金これが店自体に男が払うだいたいの料金。後は女の子とのやり取りでカラオケ ご飯 ホテルなどの交渉で女の子に払う料金も変わってくるのだそうです(デートクラブに詳しい人からの回答)。 あるいはアルバムを見て気に入った子がいたら指名して、その子が来るというタイプもあるようです。この看板の3000円は入会料で、デート大はまったく別。デートの時間によって3万とか4万払う。ま、ちょっと捻った形の売春です。
デート・クラブ
ソースは歌舞伎町「風俗」興亡30年史。写真は荒木経維。

 繁華街ではテレクラの看板が林立します。Wikiから『テレフォンクラブとは、電話を介して女性との会話を斡旋する店。 会話次第では女性と会う約束もでき、出会い、ナンパが可能になる。通称テレクラ。1985年の風俗営業法改正後に注目され、流行した業態。』


 テレクラ内で電話を各部屋の顧客が取り合う姿で、巧く行けば相手と約束を取り付けて、デートしてホテルへというコースもありの世界です。売りは相手が素人。これだけでしょう。デートの場所に行ったけれど、すっぽかされる、なんてのは日常茶飯事で、陰で相手を見てから決めるなんてのも多かったようです。見ず知らずの女性と性的な会話を楽しむ、そんなことの方が多かったのではないかという感じもします。ホテルに行ってただで済むなんてことも、まずない話で、売春の気配が濃厚なものです。

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