博物学

荒俣宏

 Wikiからの抜粋で。「世界大博物図鑑の資料として博物学の古書を購入し、1億4000万円の借金を背負うが、『帝都物語』により得た印税1億5000万円で返済する。この古書の図版を基に近代初頭の博物学の黄金時代を紹介する多くの手彩色博物学研究書を編集・出版。博物学書ブームを起こした。これらの博物学研究書の多くを平凡社から出版している。このライフワークから「博物学者」と呼ばれる機会が多いが、自ら自然物の収集を手がけて動植物、鉱物等の研究に携わるのではなく、黄金時代の博物学者の残した遺産を収集、研究の対象としている事を考えると、「博物学研究家」あるいは「博物学史学者」と呼ぶ方が的確であろう。」

 荒俣さんが始めた博物学ブームを契機として江戸の博物学への関心が高まり、江戸期の博物学の写実的な動植物の画像が多く紹介されるようになります。このブームは荒俣さんが、皆にこれは面白いだろう、なぁ、そう思うだろう、という形で広めた特異なブームといえるでしょう。美しい手書き彩色の世界は抽象的な絵画、絵画に意味を求めることに辟易していた普通の人達にとっては、一服の清涼剤でもありました。これなら分かるは、と。70年代にWhole Earth Catalogというのがアメリカから出版されましたが、世界をもう一度把握しなおそうという機運がどこかにあったのかもしれません。この江戸博物学のブームは江戸ブームにも繋がっています。





描かれた動物・植物 江戸時代の博物誌(国立国会図書館)

マンボウ                           大サンショウ

クビワオオコウモリ            ジャワヤマアラシ

 ペヨトル工房的には、映画「帝都物語」の主役でメジャー・デビューしていく嶋田久作君とは、小川君を通じて何度か顔を合わせ、荒木経維さんに、片桐はいりさんといっしょの写真をWaveに掲載したことがあります。荒俣さんにも確か何本か文章を書いてもらったように思います。