金魂巻

 渡辺和博氏によって84年に書かれたもので、Wikiから『1980年代の代表的職業(コピーライター、イラストレーター、ミュージシャンなど“横文字職業”)にある人々のライフスタイルを鋭く観察したもの。行動がすべてプラス方向に向かい高収入を得られる金持ち「○金」(まるきん)、行動がすべて裏目に出ていつまでも底辺にいる=貧乏な「○ビ」(まるび)」を対比させ、その典型像を図解し、「一億総中流」と言われた当時、同じ職業の中に存在する階層差・所得格差を戯画化した。同書はベストセラーとなり、「○金・○ビ」は同年の第1回流行語大賞を受賞した。』

 この金持ち貧乏人を面白おかしく対比した感覚は、広範な影響を与えたでしょう。ロバート・キヨサキ「金持ち父さん貧乏父さん」という本が後に発売されるなど、金への関心が高まる時代の先端を示しています。




 ここに細かくブランドと価格が記入されている処は、80年に発表された田中康夫の「何となくクリスタル」を意識したのかもしれません。時代はバブルに向って走り始めていたのです。