世界崩壊/世界終焉の夢想

戦争への夢想
 ある種のシミュレーション・ゲーム感覚が世に広がっていく時代です。その代表例が、バーチャルリアリティのような工学、エンジニアリングとは正反対の、無人島での体験ゲームから始まって、その中の一つ 戦争ゲームサバイバル・ゲームでありましょう。
 Wikiから『サバイバルゲームが一般化したのは、日本の銃器専門誌にアメリカのペイントボールが紹介された1980年代前半からでとされる。炭酸ガスをパワーソースとする当時の海外のペイントガンは日本では認められていない高圧ガスを使用していて、日本では所持出来なかった為、当時は「ツヅミ弾」を使用していたエアソフトガンによるサバイバルゲームが広まっていった。その後、6mm径のプラスチックBB弾が登場すると、これを使用する規格のエアソフトガンが普及した』
 まぁ、TVなどで知っているだけですから、紹介はこのくらいに。下の写真は女の子ですが、こんなものはやはり男の子の戦争ごっこですから。

 宝島
  ある種の閉塞感はこれまでタブー視され話題にすることもはばかれてきた戦争への肯定的な気分が出てきたのでしょう。 大友克洋と矢作俊彦のコンビによる漫画「気分はもう戦争」は普通の人達までブームが広がったことはありませんが、業界的には大きな衝撃であり、ブームにもなります。この時代の雰囲気というか、反戦でもなく、深刻なサバイバルを賭けた闘いでもなく、日常の延長、普通にある現実として提示されます。
大友克洋の「気分はもう戦争」は、







 ベンヤメンタ学院と題名のついた映画は1995年に制作され、閉じられた雰囲気は重苦しさ、崩壊への序曲に満ちた世界は、この時代の世界にあった何かに共感するもののようでした。死の匂いを漂わせる荒れ果てた建物での、ひたすら服従することを学ぶ学校という設定には崩壊への予感に満ちたものでした。
ベンヤメンタ学院


世界崩壊への夢想
 世界中で起きている閉塞感なり、オカルト・ブームは現在の世界が崩壊するという予感なり願望が濃く影を落としていきます。このためにか映画や漫画の世界では多量の作品が生み出されていくことになります。Mad Max マッドマックス 核戦争によって現代文明が崩壊した後の世界を描く形の定番ともいえる形式を作り出した映画で、1979年公開のオーストラリア映画です。俳優のメル・ギブソンの出世作となったものです。暴走族が走り回り、何故かひどく中世的な世界が出現するパターンです。大友克洋によるAKIRAや、原哲夫の北斗の拳もマッド・マックスに大いに刺激されています。



 そしてこの時代のもう一つの世界は大友克洋によって提示されるAKIRAです。ここでもオートバイを疾駆させる姿はMad Maxの影響があるのでしょう。世界の崩壊、ハルマゲドンへの夢想でした。
    AKIRA


    
 また、ハルマゲドン後の世界では荒廃した中世のような、オートバイを駆け、疾走し、闘う世界が描かれます。これもMad Maxの影響が濃い。漫画では原哲夫「北斗の拳」、ながやす巧「沙流羅」があります。
沙流羅


北斗の拳

 世界崩壊をテーマにした名作ともされ大きな人気を集めたのが、望月峰太郎のドラゴンヘッドであり、楳図かずおの一連の作品があります。しかし、最後の結末を描き切れない場合がしばしばあって、竜頭蛇尾の作品が数多く並ぶ形になりました。


望月峰太郎「ドラゴンヘッド」                                       楳図かずお「わたしは真悟