怪物/怪獣/恐竜

恐竜
 恐竜ブームがどういう切欠で起きたのかは不明です。ブームは大人というよりも子供たちの間で起きたものが大人に広がって行ったという感じを私なんかは思います。多分、テレビのヒーローものなんかではないかと思います。恐竜よりも怪獣ブームがあり、怪獣では親が承知しないので、より近い恐竜にブームが起きたというのではないかと。えりまきトカゲがCMで大人気であったことも、爬虫類への関心を高める要素であったのかもしれません。
えりまきトカゲ
 T-rexなんてのは映画にもなったりするくらいに人気がありましたし、トリケラトプスは顔面の面白さがありました。


ラプトル                               トリケラトプス

 しかし人気の大者は大型肉食獣で、最も凶暴とされているティラノサウルスでした。映画ジェラシックパークでも主役です。恐竜に関する図鑑は大量に発行されましたし、精巧な動く模型、声を再現したものは科学博物館でも、遊園地などの催事も盛んに行われました。


 太古の昔にタイムトラベルするのではなく、バイオテクノロジーで現代に恐竜を甦らせるという現代的な風味によって大ヒットしたのがジュラシックパークです。原作がマイクル・クライトンであったことがバイオテクノロジーが反映したものになりましたが、ヒットの2作、3作目になると、もはや恐竜が出てくるパニック映画でしかなくなります。それでも大量の恐竜が草原を疾駆するさまは度肝を抜く出来でした。ただ、この映画の大ヒット以降、さしもの恐竜ブームも衰えていくようです。
映画「ジュラシックパーク」



怪獣
 恐竜ブームの前からあり、恐竜ブームが子供が主体であったのに比べて、オタク世代を引っ張ったのはTVのウルトラマン・シリーズに多数登場した怪獣群であったのでしょう。

 ウルトラマンの怪獣群が恐怖よりも親しみを感じさせる存在でしたが、邪悪な力と恐怖で惹き付けていくのがギーガーが造形したエイリアンでした。エイリアンは世界的なヒットでしたから奇怪なる怪獣は世界的なブームとなりました。
ギーガー「エイリアン」
エイリアン Alien

 ギーガーは無名時代から知っていましたから、彼の画像の中にある軽妙さも分かりますが、後から映画でヒットしたプレデターの方はどうなのかよく分かりません。両方ともにフィギュアが作られ、中には等身大のものもあり、ディスコなどに飾られていました。

エイリアン                       プレデター

キマイラキメラ
 異質な生命体との融合という夢想が強まっていきます。キマイラあるいはキメラというのはギリシア神話にも登場するように非常に古い夢想の一つで、有名な絵画ではギュターブ・モローのスフィンクスなどがあります。 恐ろしげな存在というよりも、愛や主人公の出世の入り口としての怪物退治物語ですしかし時代は夢物語よりも、人間と怪獣的な何かが合体・融合していく中で生まれるスーパーパワーと恐怖が主題であり、それにもっともマッチした漫画を作り出したのが石川賢です。
石川賢
ギュターブ・モロー


 この時代の雰囲気を先に作っていったのは夢枕獏のキマイラ・シリーズです。彼らしい超長大な物語で、結末が欠けたもので収拾がつかない形で拡散するのも愛嬌といえば・・・・・ 怪物や恐竜で延べたようにバイオ・テクノロジーの発展への関心が強い時代の雰囲気があり、怪物に寄生された人間への悪魔祓いの漫画などに人気がありました。


細野不二彦「ジャッジ」

ドラゴン・ボール
 これらのブームの頂点を形成するのが鳥山明のドラゴン・ボールであったと思います。私のような年寄りというか、中年のオッサンには、鳥山明と言えば、Dr.スランプの方が喜劇性やら常識外のパワーが好きですが、子供たちにとっては初期の孫悟空的な話の展開以降の超能力者同士の戦闘に心奪われたようですし、外国にもそちらの受けが良かったようで、大変な人気シリーズになりました。下の画像はまだ、孫悟空していた頃のドラゴン・ボールです。