(小料理屋)
 こちらは少し上品で高級な店になります。サラリーマンが行けた店ですが、サラリーマンでも若い男の子が行く場所というより、中年のオッサン連中が贔屓にしたもので、ちょっと穴場的な店を知っているのが、ステータスというか、ちょっと格好良い感じです。小料理屋のお上さんなんてのは、なかなか人気がありました。ここらになると職人も板さんという感じになります。ツケダシも、ちょっと洒落た感じのものが出ました。さすがに小料理屋でクダを巻くというのは、みっともないものでした。昭和50年代頃には、女性が社会に出て行って、料理の手間を省くようになると、「お袋の味」を求めて中高年が小料理屋に期待を寄せ、大いに流行ったものです。
 右の写真は割烹料亭のはしりとなった銀座8丁目の浜作で、関西から乗り込んできた料理人が、東京ではなかったカウンター式の店を開いたことで評判になったそうです。昭和4年のことです。小料理屋の原型のような気がします。

 「秘蔵写真で綴る銀座120年」
映画「晩春」笠智衆と月丘夢路

 さすがは木村伊兵衛ですな。お上さんらしさがよく出ています。右は新内流しだそうです。雰囲気は小料理屋というよりバーのようですが。さすがに新内流しを見た経験はありません。
 
写真:木村伊兵衛
                                      笑いの泉 1954.1

 やがてこの小料理屋の形が板前割烹に変容していきます。

昭和流れ歌

 こちらは銀座にあった本格的な割烹「鶴の家」銀座資生堂の裏だそうです。
「秘蔵写真で綴る銀座120年」
 この溝口健二の「噂の女」(1954年)は料亭であるのでしょう。田中絹代が演じているのは料亭の女将なのでしょう。この世界は私の年代では分からない世界です。このページの趣旨からは少しずれていますが、ここに掲載しておきます。
The Wοman in the Rumor